[軽貨物] 駐車違反を防ぐ具体的な方法
一般の方より車を使う頻度が多く、車から離れる事も多いので駐車違反との戦いは避けて通れないものだと思います。
駐禁対策や防ぎ方があれば教えてほしい。
上記のお悩みを解決します。
✔︎本記事の内容
・駐禁対策の仕組み
・駐禁対策と具体的に防ぐ方法
・駐車違反をしても点数が引かれない方法
✔︎本記事の信頼性
本記事を書いている僕は軽貨物歴8年です。
今では軽貨物の経営者として生計を立てています。
以前に個人事業主として佐川急便で働いていた頃、タワーマンションの配達中に駐車違反を切られたことがあります。
駐車違反を切られてしまうと反則金を支払うことになり、その日の売上が台無しになります。
案件内容によってはマイナスになることもあります。
仕事中だからといって考慮してくれるわけでもなく、車内に人が居ないと確認したら駐車監視員は放置車両と判断して駐車違反を切ります。配達業など車を使って仕事する人からしたら、敵です。
一部SNSの間では緑色の服を着ている事から”ミドリムシ”と言われています。
気をつけよう!と言われても駐車監視員は決まった時間に出没するパターンもなく、予測不能なので運要素も大きいのも事実です。
でも、駐車違反をできるだけ切られない立ち回りや対策をすることで確率が低くなるので参考にして頂けると幸いです。
駐車違反の仕組み
都市部でよく見かける緑色の制服を着た『駐車監視員』は、業務中や緊急でトイレに行く場合でも放置車両という扱いになります。車両を停める場所や運が悪ければ駐車違反のステッカー(確認標章)を貼られます。
放置車両の定義は、運転手が車から離れてすぐに車を動かすことができない状態や、5分以上の積み下ろしである場合です。
計測開始から5分弱で駐車違反ステッカーを貼られるケースもあるみたいです。
僕の場合、タワーマンションで荷物を配達中だったので15分くらい車から離れていました。
営業ナンバーの車両でもお構い無しに、駐車違反を切る作業をします。
基本、僕たちが配達中に駐車違反で切られる場合は「放置車両」という扱いになるので、放置車両による駐車違反での反則金や点数を記載します。
駐停車禁止区間での違反の場合・・・違反点数3点、反則金18,000円
駐車禁止区間での違反の場合・・・違反点数2点、反則金15,000円
佐川急便や、クロネコヤマトのトラックで2名体制の理由は、駐禁対策です。
仮に駐車違反の場所に停車していても、注意されることはあっても取り締まることができないからです。
免許を持っていなくても、誰かが車内にいればどんな状態でも放置とはならないため、取り締まることができません。
駐禁対策と具体的に防ぐ方法
配達先が反対車線や横断歩道近く、車で行くより降りて配達した方が早いという判断をして戻ってきたら駐車違反ステッカーを貼られるケースがあります。
納品や引き取りなどの集荷がすぐ終わる予定でも、トラブルや荷待ちも考えられます。
完了するまでどんなことが起こるかわかりません。
路駐での配達よりかは、少し時間がかかってしまうかもしれませんが対策と防ぐ方法があります。
・コインパーキング
荷物が沢山あって車まで往復しなければならない場合や、荷捌きのないタワーマンションや、同じマンションで何件もあって時間がかかりそうと判断した場合にコインパーキングを使うのが有効です。
路駐して配達すると駐禁のリスクで気持ちが焦ってしまい、接客が雑になりクレーム、誤配の原因になる可能性が高まります。
案件によっては実費になってしまうかもしれませんが、それでも駐車違反の反則金に比べたら遥かに安いです。
また経費として計算できるので、安全を取って気持ちにゆとりも持ってお客様に接するためにも時間がかかりそうな場合にはコインパーキングを使いましょう。
・パーキングメーター(無料にする方法)
コインパーキングの他にもパーキングメーターと言い、60分300円で枠内に停めるタイプがあります。
59分までは駐車違反を切られることなく停める事が可能です。
60分を過ぎてしまったら、「時間超過」になり枠内に停めていても駐車違反を切られるので注意しましょう。
時間切れを狙って、駐車違反を切る駐車監視員もいます。
・マンションや建物の敷地内や荷捌き
配達先に荷捌きがある場合は、手続きが面倒くさくても必ず荷捌きを使うようにしましょう。
路駐して配達すると、駐車違反はもちろんのことマンションの管理人に注意されたり、住民からのクレームに繋がることがあります。最悪出禁になるケースもあります。
初めて行くマンションやビルでわからない場合には管理人や警備の人に荷捌きの有無や、車を停める場所の確認をしましょう。敷地内で停めるスペースがあっても勝手に停めるのはトラブルの元になります。
とはいえ、繁忙期など忙しい時には疎かにしてしまって注意を受けた場合には、事情を説明して謝った後、次回から再発防止に努める誠意を見せましょう。
・駐車監視員が近くにいる場合
配達先に行く前に駐車監視員の姿が見えたら、声をかけましょう。
内容はなんでも大丈夫です。
・トイレに行く
・配達に行く
・すぐ戻る
駐車監視員は「すぐ移動させなさい、違反です」と警告するでしょうが、ドライバーに声がけされたら取り締まってはいけない!というルールがあるからです。
その他にも、駐車監視員は運転手が車から降りて離れるところを目撃したら取り締まることが出来なくなります。
意外と知らない人が多く、駐車監視員が視界に入ったらやり過ごしていた人もいるんではないでしょうか?
・駐車監視員が近くにいない場合
車にすぐ戻れる場所に停車、車が見える範囲で配達しましょう。
理由は取り締まりを開始して、駐車違反ステッカーを貼られるまでの時間が少なくても3分はかかるため、駐車監視員を見つけて3分以内に戻ればセーフです。
また都内で稼働の場合、取締活動ガイドライン 警視庁というページで、重点取締時間や「どこで」「どのくらい」駐車違反を切ったかというデータが出ています。
(他の道府県警HPにも同じようなページがあります)
自分が稼働する地域はどのくらい切られているか確認してもいいかもしれません。
駐車違反をしても点数が引かれない方法
駐車違反をして駐車違反ステッカーを貼られた場合には罰金は払う必要はありますが、警察署に行く必要はありません。
警察には行かずに、納付書が自宅に届くまで待って納付書で支払うと点数は加算されません。
違反金を支払わないと車検が通らなくなってしまうので必ず支払いしましょう。
※警察に行かず点数を加算しない場合、
駐車違反を6ヶ月間に同じ車で3回繰り返すと20日間以上、運転出来なくなります。
✔︎ 車の持ち主が自分で、車の運転者も自分の場合
①:警察には行かず、待機する
②:2週間以内に違反金納付書と弁明書が免許証に記載されている住所に送付される
③:金融機関で反則金を支払う
※警察に出頭すると違反点数を加算されてしまいますが、警察に行かなければ運転手が誰かわからない為、違反金だけで済みます。
✔︎ 車の持ち主が会社で運転者が自分の場合
①:勤務先に駐車違反したことを報告
②:勤務先の規定に従う
出頭するかしないかについては、持ち主が会社で決定権があるため勤務先と相談しましょう。
また、レンタルしている場合には返却する前に違反金を払う必要があります。
この場合にもレンタル会社に相談するのが最善の行動です。
駐車違反で点数が加算されてゴールド免許を逃したり、他の違反などで残り点数が少ないと免停になったり、自動車保険の保険料が上がるのを避けるためにも警察には行かずに、必ず自宅に納付書が届いて金融機関で罰金を支払うようにしましょう。
まとめ
この記事についてまとめました。
・仕事中であろうが容赦無く駐車違反を切られる
・時間がかかりそうな所はコインパーキングなどを活用する
・自分の車両で切られた場合、2回までは出頭せず、届いた納付書を持って金融機関で支払う
停める場所の工夫や、目立たない場所に駐車して配達すると駐車違反を切られる可能性は低くなります。
それでも路上駐車には変わらないので、周りの動向を常に注意を払いながら配達しましょう。
駐車違反実施場所は都心部の大通りが大きな割合を占めています。
個人的な見解ですが、夜間より日中の方が実施している光景を見ることが多いのでタワーマンションなど時間がかかるところは後回しするのも策だと思います。
反則金は経費で落とせないですし、その日の給料が台無しになるのでしっかり対策をして、うまく立ち回って行きましょう。
今回は以上です。